星空を守る町～美星天文台（美星町） [景色]
冬は星がきれいですね。
岡山には、美しい星が見られる町があります。その名も「美星町（びせいちょう）」。
「誕生日プレゼントに、友人たちが星を見に美星へ連れて行ってくれて、感動した」という、美容師さんの話を聞いて、私も行ってみたいという衝動にかられました。で、行ってきちゃいました。
美星町は、岡山市中心部から車でおよそ1時間半ほどのところにあり、町をあげて「美しい星空」を守っています。
なんと、「美しい星空を守る井原市光害防止条例」という条例まであり、たとえば
「事業所等の屋内照明で、大量の光を使用する場合は、カーテン、ブラインド、雨戸等の遮蔽物により、できるだけ屋外に光を漏らさないよう配慮しなくてはならない。」とか、
「屋外照明は、午後１０時から翌朝日の出までの間、消灯することを奨励するものとする。」
「建築物、看板等を照明する場合は、下から上に向けて投光することを禁止する。」などなど。
すごい！星空を守るための徹底ぶりに感動すら覚えます。
そして、実際に行ってみてびっくり。
町が…まっくらです。
車で走っていても、一寸先は闇。民家はぽつぽつとあるものの、あかりというあかりがありません。
電灯が珍しいと思えるくらい。
うーん、現代人はいかに明るさに慣れてしまったのか、などと思いながら、山道をひたすら走ると、「美星天文台」の看板が見えてきました。
車内でカイロを貼りまくり、駐車場に車を止め、冷えた空気の外に出てみると、一瞬言葉を失いました。
まさに、満天の星空です。
「すごーい、すごーい」と興奮しながら、真っ暗な中を歩いて天文台に向かいます。
高台にある天文台は、望遠鏡を見られる施設自体はもう閉まっていましたが、数分おきに、星を見ようとする親子連れ・カップルが訪れます。機械を使わずに、肉眼で星を眺めるだけなら、出入りはフリーなんですね。
見上げると、いままで見たこともないような数の星に包まれます。
この日は、「カノープス」という、「見ると長寿になれる」といわれるありがたい星が見られる、絶好のタイミングでした。私も肉眼と双眼鏡でカノープスを確認し、健康長寿をお祈りしておきました。
ちなみに、私は何度説明を聞いても星の名前や位置関係が覚えられません。
しかし天文オンチでも、きれいな星を見るのは、やっぱり楽しいのです。
ちなみに、今回星をみるにあたって、星空の写真を撮影したいと思い、ビックカメラで三脚とレリーズ（リモコン）を購入しました。カメラ雑誌を読んだところ、星空を撮るには、シャッタースピードをゆっくり（というかずっと押しっぱなしの状態）にして、長時間バルブをあけ、たくさんの光を取り込まなくてはならないようです。
簡単に言うと、普段「カシャ！」と撮るところを、「カ……（この間10秒～5分間）……シャ！」としなくてはなりません。その間、絶対にぶれないように、三脚で固定しなくてはならないし、シャッターを押す時にもリモコンでないと揺れてしまうんですね。ふむふむ。
長時間かけて一枚を撮っているので、星の軌道が写りこんでいます。
はじめてということもあり、思うようにはいきませんでしたが、次回はもっと上手く撮れるようにがんばります。
しかし、真冬の夜中に写真を撮っていると、冷えのあまり手足の末端の感覚がなくなります。
冬に美星天文台へ行かれる方は、足用カイロもお忘れなく！
＜施設情報＞
住所：〒714-1411岡山県井原市美星町大倉1723-70
電話：0866-87-4222
開館時間 9時30分～22時 [火･水は16時まで]
昼間の施設見学 9時30分～16時
■入園当日の共通券で、そのまま夜間入館可
夜間開館 18時～22時 [金土日月のみ、入館は21時まで]
■大人・小人とも300円
原則として、毎週木曜日および祝日の翌日、年末年始。
■梅雨時には望遠鏡整備のため「終日休館」や「夜間のみ休館」する場合あり。
■積雪・異常気象により、臨時休館する場合あり。
※ちなみに、夜はバスもないので車でしか行けません。遠くからお越しの方は、ペンション等に宿泊するようです。
※美星天文台WEBサイト→http://www.bao.go.jp/index.html#link
※美星町観光協会WEBサイト→http://www.biseikankou.jp/html/spot_tenmondai.html
※光害防止条例→http://www.bao.go.jp/hikari-gai/hikari-gai.htm
※カノープスとは？→http://www.astroarts.co.jp/special/canopus/index-j.shtml
岡山には、美しい星が見られる町があります。その名も「美星町（びせいちょう）」。
「誕生日プレゼントに、友人たちが星を見に美星へ連れて行ってくれて、感動した」という、美容師さんの話を聞いて、私も行ってみたいという衝動にかられました。で、行ってきちゃいました。
美星町は、岡山市中心部から車でおよそ1時間半ほどのところにあり、町をあげて「美しい星空」を守っています。
なんと、「美しい星空を守る井原市光害防止条例」という条例まであり、たとえば
「事業所等の屋内照明で、大量の光を使用する場合は、カーテン、ブラインド、雨戸等の遮蔽物により、できるだけ屋外に光を漏らさないよう配慮しなくてはならない。」とか、
「屋外照明は、午後１０時から翌朝日の出までの間、消灯することを奨励するものとする。」
「建築物、看板等を照明する場合は、下から上に向けて投光することを禁止する。」などなど。
すごい！星空を守るための徹底ぶりに感動すら覚えます。
そして、実際に行ってみてびっくり。
町が…まっくらです。
車で走っていても、一寸先は闇。民家はぽつぽつとあるものの、あかりというあかりがありません。
電灯が珍しいと思えるくらい。
うーん、現代人はいかに明るさに慣れてしまったのか、などと思いながら、山道をひたすら走ると、「美星天文台」の看板が見えてきました。
車内でカイロを貼りまくり、駐車場に車を止め、冷えた空気の外に出てみると、一瞬言葉を失いました。
まさに、満天の星空です。
「すごーい、すごーい」と興奮しながら、真っ暗な中を歩いて天文台に向かいます。
高台にある天文台は、望遠鏡を見られる施設自体はもう閉まっていましたが、数分おきに、星を見ようとする親子連れ・カップルが訪れます。機械を使わずに、肉眼で星を眺めるだけなら、出入りはフリーなんですね。
見上げると、いままで見たこともないような数の星に包まれます。
この日は、「カノープス」という、「見ると長寿になれる」といわれるありがたい星が見られる、絶好のタイミングでした。私も肉眼と双眼鏡でカノープスを確認し、健康長寿をお祈りしておきました。
ちなみに、私は何度説明を聞いても星の名前や位置関係が覚えられません。
しかし天文オンチでも、きれいな星を見るのは、やっぱり楽しいのです。
ちなみに、今回星をみるにあたって、星空の写真を撮影したいと思い、ビックカメラで三脚とレリーズ（リモコン）を購入しました。カメラ雑誌を読んだところ、星空を撮るには、シャッタースピードをゆっくり（というかずっと押しっぱなしの状態）にして、長時間バルブをあけ、たくさんの光を取り込まなくてはならないようです。
簡単に言うと、普段「カシャ！」と撮るところを、「カ……（この間10秒～5分間）……シャ！」としなくてはなりません。その間、絶対にぶれないように、三脚で固定しなくてはならないし、シャッターを押す時にもリモコンでないと揺れてしまうんですね。ふむふむ。
長時間かけて一枚を撮っているので、星の軌道が写りこんでいます。
はじめてということもあり、思うようにはいきませんでしたが、次回はもっと上手く撮れるようにがんばります。
しかし、真冬の夜中に写真を撮っていると、冷えのあまり手足の末端の感覚がなくなります。
冬に美星天文台へ行かれる方は、足用カイロもお忘れなく！
＜施設情報＞
住所：〒714-1411岡山県井原市美星町大倉1723-70
電話：0866-87-4222
開館時間 9時30分～22時 [火･水は16時まで]
昼間の施設見学 9時30分～16時
■入園当日の共通券で、そのまま夜間入館可
夜間開館 18時～22時 [金土日月のみ、入館は21時まで]
■大人・小人とも300円
原則として、毎週木曜日および祝日の翌日、年末年始。
■梅雨時には望遠鏡整備のため「終日休館」や「夜間のみ休館」する場合あり。
■積雪・異常気象により、臨時休館する場合あり。
※ちなみに、夜はバスもないので車でしか行けません。遠くからお越しの方は、ペンション等に宿泊するようです。
※美星天文台WEBサイト→http://www.bao.go.jp/index.html#link
※美星町観光協会WEBサイト→http://www.biseikankou.jp/html/spot_tenmondai.html
※光害防止条例→http://www.bao.go.jp/hikari-gai/hikari-gai.htm
※カノープスとは？→http://www.astroarts.co.jp/special/canopus/index-j.shtml
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おーーついにバルブ解放まで・・・。
またひとつ野望に近づきましたね（なんの）。
三鷹市にも天文台がある訳なんですが、もう光害なんてとっくの昔にどうしようもないわけですけど・・・最近では電波を発する星（パルサーとか）を観測しようとすると、今度はケータイ電波とトラックなどの違法電波、お店の入り口の対人センサーの電波なんかでどうしようもないらしいですね。
定期的なシグナルが来るので、おっ！ウチュージンか！新星か？とか思うとそのうち小さくなって消えてっちゃうと・・・（トラックが遠ざかるわけですね）
んで、その方面のスジの人のあいだではですね、月の精密な写真を撮るためとか・・・（クレーターがぶれないように）。
星の光跡をつけないように、自動的に回転する（星の回転＝地球の自転にあわせて）三脚みたいなモーター付きカメラ固定台というものまで売っていますです。すごくゆっくり回転するのね。
で、もし三脚もタイマーも持っていないときなんかは、車のボンネットにタオルを敷いてショックを吸収してバルブ解放とかって方法もあります。時々やります、５回に一回くらいは成功するかもという。
あと・・・バルブ解放（というか長時間露光）で使えるのが「落雷」を撮影するときです。昼だったら絞りはある程度（かなり）絞ったままで解放しなくてはいけないんですけど・・・つまり落雷のタイミングにあわせてシャッター切るのなんて不可能ですから・・・。
夜中に窓の外がぴかぴか光るので、むかし持ってたアナログカメラを解放（＋インターバルタイマー）で窓際に置きっぱなしにしていたらばっちり雷光がうつってたことがあります。
おためしあれ。
by ハムニ (2009-01-28 21:10)
ハムニさん
熱いコメントありがとうございます！
天文も守備範囲とは、さすがです。すごいなあ。
天文とか、わかったらかっこいいですよね。
三鷹の国立天文台、なつかしい！むかし住んでいたあたりに、大沢経由のバスが多かったので、なじみがありますが、よく考えたら行ったことあるのか・・・？
岡山にある「岡山天体物理観測所」という施設は、国立天文台の付属機関のようです。
「自動的に回転する（星の回転＝地球の自転にあわせて）三脚みたいなモーター付きカメラ固定台」ですと！
すごい！たしかに、そうすれば長時間解放じゃなかった開放していても、ぶれずに撮れますよね。いろんな世界があるなあ。
落雷撮影って、そうですよね、たしかにシャッターチャンス狙うのなんて不可能だし。夏になったらやってみます。
ありがとうございます！
by kirakira (2009-01-29 00:11)
おおー写真かっこいいねえ。
きれいに撮れるもんなんだね。
岡山のいってみたい場所がまた増えました。
プラネタリウムで、シリウスとペテルギウスがどれか分かるようになったよ（笑）
美星町ってきれいな名前の町だよね。
by くみこ (2009-01-29 22:00)
くみこ
すごいね！
私はぎりぎりシリウスがわかる・・・気がする。
あかるいやつでしょ（笑）
ぜひとも、岡山で一緒に星をみましょう。
あたたかくなったらおいでませ、おまちしてます♪
by kirakira (2009-01-29 23:30)
今夜放送されたＮＨＫ特集番組「月間岡山トラのアナ」見たよぉ♪
ｋｉｒａｋｉｒａさんの記事で勉強（？）していたこともあって、番組をより楽しんで見れた気がします！
それに、Ｎアナの気持ちいいほどの笑顔レポート、よかったわぁ^-^
またの企画、楽しみにしています。
by shokotan (2009-02-06 21:52)
shokotanさま
私も見ましたー 知らないことがいっぱいで勉強になりました。
しかし、世の中には、マニアックな天文ファンがたくさんいるものですな。
自分で天体望遠鏡を作る人とか、びっくりしました。
私みたいに、星座盤も持たずにでかけるような輩は、おこられるんだろうなあ。
ぜひshokotanも、岡山にいる間に天体観測に行かれてはー
by kirakira (2009-02-07 00:30)
私はギタリスト作曲家です。不思議と天体に関する曲目と縁が有ります。
NHKみんなのうた｢夜明けに星のコトバヲ｣ 作詞作曲
映画｢太陽の季節｣ テーマ全編ギターソｌロ
エストレリータ (小さな星） 主題と変奏の演奏
さざ波に漂う月の光 オリジナル曲
機会があったら天文台のイベントでミニリサイタルしたいと思っております。美星町 天文台から発信する｢夢とロマン」の益々の発展を心より
祈ります。 岡山市在住 中林淳眞 http://atsumasa.main.jp/
by 中林淳眞 (2011-02-25 13:13)
中林さま
コメントが遅くなり申し訳ありません。
ギタリストの方からコメントをいただけるとは、光栄です！
美星町の星は本当にきれいですよね。
そんなときに音楽が頭の中で流れるなら、なお素敵だろうなあと思います。
ご活躍をお祈りします。
by kirakira (2011-04-05 22:42)